2012.05.25
鎌倉T邸-コンパクトな個室群と30畳の2階リビング-
敷地は北斜面を造成した宅地で、北側は計画地盤より約3m低い前面道路、南側には2.5m高いレベルに桜の木に囲まれた公園があります。
住まい手の生活の中心はLDKで30畳以上の広さを希望されていましたので、南北方向への素晴らしい眺望の得られる2階全てをこれに充てました。サッシは原則隠し框とし、特に南側開口部は製作限界サイズの住宅サッシや金属ブレースを用いるなどして開放感や視線の抜けに留意しています。一方1階は小さな個室4つと水回りなどをコンパクトに配置。ただし内部建具は全て引戸で、枠回りや引残しなどのディテールも開放を前提としたつくりですので1階も房状のワンルームと言えるかもしれません。
この住宅ではできるだけ素直で素朴なデザインを心がけましたが、唯一、階段廻りは少しだけ力を入れて空間を操作しました。道路からリビングへの高低差は2層分、よって人を上階へスムースに誘導する仕掛けが必要と考えたからです。外部階段を上がる視線の先はL字型の玄関庇軒裏と奥の壁、この仕上げを木板貼りとするなどして、「入口然」としたしつらえによる吸引力に期待しました。玄関に入ってからは階段のジグザグ形状を記号としてすぐに視認させ、更に階段ハイサイドに位置する自然光が人をいざなうというストーリー。それ以外は、なるべく設計者の「意図」や「想い」みたいなものが表出しないように心がけて設計しました。そして出来上がった家は・・・? 派手さはないかもしれませんが、肩の力の抜けた気持ちのいい空間ができたと思います。
お施主さんからは春になったら職人さんたちと再びこの家に集まって食事会をするお誘いをいただいております。公園の桜を見ながら2階でお花見をするのが今から楽しみです。

◇建築概要
所在地:神奈川県鎌倉市
設計:遠藤誠建築設計事務所
施工:株式会社 バウムスタンフ
竣工年月:2011年01月
構造、規模:木造軸組構法 地下2階
敷地面積:165.08平方メートル
建物面積:126.35平方メートル 
1階: 62.56平方メートル
2階: 63.79平方メートル
家族構成:夫婦+子供1人
用途地域:第一種低層住居専用地域

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